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平成23年9月18日
妙見山仲秋奉納邦楽会



台風の影響が心配されたこの日ではございましたが、
とても有難いことに前日の天気予報を見ますと、
天候は一転して雨マークから晴れマークに!
これには驚きました。

とても暑い一日となりましたが、能勢の山の上は
幾分か涼しい風も吹いておりました







朝、地元堺を10時に出発するのでございますが、
会員一同力を合わせて準備に取り掛かります。

そして何と申しましても、
お竹の諸先生方のご協力がございまして、
スムーズに楽器類が搬出出来ます事は、
大変有難い事と、いつも感謝致しております。







さて、準備が整いましたところで、
一行は能勢の妙見山に向けて出発でございます。



毎年この【妙見山仲秋奉納邦楽会】には
バスで参加させて頂くのでございますが、
私たちにとりまして、
ちょっとした日帰りバス旅行気分なのです。

宗家先生より、参加者全員に
お配り頂く個分けのお菓子は、
幼い頃のバス遠足を思い出し、
心もウキウキでございます。



バスが出発致しますと、
お竹の先生からのご挨拶を頂戴致しまして、
とても和やかな雰囲気に。



バスの中ではそれぞれがとても楽しく過ごし、
あっという間に能勢の妙見山に到着です。







「お天気が良くて気持ちいい~♪」





またここより、演奏会場に向けまして
楽器の移動がございまして、
皆様にご協力頂き運びます。




そして会場の楽屋に到着致しましたら
早々に各係のお仕事にとりかかります。

各係の方が、ご自分のお仕事を心得ておりますので、
淀の会の動きは常に迅速であります。

皆さんで協力して琴柱を立てています。


こちらの舞台係の方は
皆さんの見台をご用意下さいます


いつもパーカッション類の準備をして下さる方々。


お箏お調絃係


三絃お調絃係


こちらも舞台係で先ほどの見台の準備や
ステージ上のお箏の配置、
そしてこのように毛せんのセットも
係りのお仕事として動いて下さいます。



さて準備が整いましたら、
楽屋でちょっとリラックスする一時も大切な時間でして、
皆さんで和やかに楽しく過ごします。







そして、本番を前にお腹が空いていては、
力のある演奏が出来ませんね。
と言う事で、ご用意頂きましたお食事を
皆さんで一緒に頂きました。
(とっても美味しいお寿司でございましたよ。)



お食事を頂いたあとは、
本番を控えそれぞれ個人の準備に取りかかります。





【砂山&叱られて】のステージに臨まれるお三人様。
意気込みが感じられますね!


宗家先生はお忙しいのにもかかわらず、
出演者の生徒さん一人一人の
着付けを直して下さったり、
御髪を整えて下さいます。







星嶺の塔




ここからはいよいよ本番!
今日最初の曲目は
編曲八千代獅子(宮城道雄作曲)でございます。

この曲は今年に入りましてから
何度かステージで演奏させて頂いておりまして、
演奏者の呼吸も回を重ねる事に
まとまりが出てきたように思います。





尺八の先生方との息もバッチリでございました♪





続いての曲は、佐々木愛美に編曲によります
砂山&叱られて



昔を懐かしく思い出すこの曲は、
しっとりとした仕上げで、
お筝を習い始めたばかりの方にでも
演奏して頂けるパートと、
その旋律の合間を流れるように
難しい手の2筝がメロディが奏でます。



毎年の妙見山での奉納邦楽会は、
バス遠足の気分で大変楽しみにしております。
今回は台風が接近していた為、『晴れ女』を自称する私も、
前日には雨コートや傘、ビニール袋を用意致しました。
しかし当日の朝 目覚めると、明るい日差しが目に入り、
今回もお上人様の見えないお力が働いている様に感じられました。
お山の上では秋を感じるそよ風に、ススキが揺れていました。
この邦楽会で私は2曲を弾かせて頂き、初めの【砂山・叱られて】では、
先生・先輩方に周りを取り囲んで頂きました。
その日の朝も一度は練習して臨みましたが、苦手とする両手を使う所は、
思う様に指が動かず手が止まってしまいました。
今思えば残念ですが、この【砂山・叱られて】では、
宗家先生から何回も「ア」段の声の出す事を教えて頂きました。
今まで自分が音痴だという劣等感を持ち、
カラオケにも行かずにおりましたが、声を出す爽快感も分かる気が致しました。
多少音がはずれましても、気持ちを込めてこれからも歌っていきたいです。
宗家先生・愛美先生、有難うございました。
最後になりましたが、お筝の積み降ろしや、
お道具の運び込みにご協力頂きました、
お竹の先生方や Nさんのご主人様、本当に有難うございました。
感謝申し上げます。
(堺市在住 E・S 平成18年入門)




もう何度も妙見山での仲秋奉納邦楽会に参加させて頂いておりますが、
法要の折のお経の迫力にはいつも感動させて頂いております。
我が家とは宗派は違いますが、
宗派を越えて人の心を高揚させる一種の音楽のようなものを感じ、
心が清められ元気を頂きます。
そして、もう一つ元気を頂くのが美味しい巻き寿司です。
一口頂いていつも『美味しいなあ』と幸せを感じ演奏に臨ませて頂いております。
ところで、今回は宗家先生、愛美先生のご好意により
『砂山、叱られて』〔愛美先生編曲〕の二琴に挑戦させて頂きました。
私にとりましては手の細かい難しいパートで、
最初お話を頂いた時は私に出来るだろうかと不安でいっぱいでしたが、
愛美先生に何度も色々とご指導頂き、また宗家先生にも多々ご心配をおかけし
数々のご配慮を頂いてなんとか今回ご一緒に弾かせて頂くことが出来ました。
誠に有難うございました。感謝申し上げます。
前日には朝、昼、夜とこの曲ばかり弾いて
『明日は大丈夫』と自分に言い聞かせたのに、
やはり本番で は首尾良くとはなりませんでした。
ご指導頂きました先生方には本当に申し訳なく存じます。
しかし、最初から無理と思って何もしないより打ち負かされても、
何かに挑戦していくことの喜びを感じることが出来ました。
これからも歩みは遅くとも〔あまりに遅いと人生終わってしまいますが〕
少しずつ挑戦していきたいと思っております。
今後とも温かくお見守り願います。皆様、どうも有難うございました。
(富田林市在住 S.M 昭和62年入門)


お筝のみの2パートに加えまして、
波の音やお星様をイメージしたパーカッションも取り入れました。



お客様もきっとご存知の曲でありましたでしょうし、
心の中で一緒に歌をお唄い頂いた事と思います。





淀の会最後の演奏曲目は【山里の春】(森岡章作曲)
お馴染の『通りゃんせ』や
『さくらさくら』が少しアレンジされて、
曲の終りは森岡章先生が手掛けられた
賑やかな『里のお祭り』を演奏。



打楽器も豊富に組み入れられたこの曲は、
トライアングルは勿論、
鴬やひばりの鳴き声や、
滑稽なウッドブロックの音を使ったり、
鈴も鳴らします。





残暑厳しい中にも森にそよぐ風の音に、
秋の訪れをそれとなく気づかされる妙見山のたたずまいに、心澄む思いでした。
妙見山仲秋奉納邦会にては、打楽器初舞台を踏ませて頂くことになり
その初披露の気持ちの高ぶりを落ち着かせようと、
演奏前に木々の生い茂る境内の静けさの中で
一呼吸ついた折、何処からともなく小鳥のさえずりが聞こえて来ました。
あたかも気持ちを落ち着かせるように、
しっかり見守り励ましてくれてるかのような調べを奏でてくれているような気がして
お陰で心強く冷静な心持ちで本番に臨むことが出来ました。
会場に響き渡った笛による鳥の鳴き声は、
聴衆の皆様の心の琴線に触れる出来映えであったことかと、
人知れず満足しております。
今後のお稽古の励みにして参ります。
クライマックスのお太鼓では準備不足により、
尺八の先生方、宗家先生、愛美先生、
淀の会先輩方には不手際をお詫び申し上げます。
悔し涙で、その夜は眠ることが出来ないほどでした。
この悔しさをバネにして、今後 より一層精進しますことを心に誓うばかりです。
今後ともご指導の程よろしくお願い致します。
   (堺市在住 Y・W 平成19年入門)



お祭りではお太鼓の音も響き渡り、
お客様を心弾む祭りの世界へ誘うことでしょう♪

今回の【山里の春】の打楽器奏者には、
淀の会より抜擢されました生徒さんが
打楽器デビューを飾り頑張りました。




以上の3曲を持ちまして、淀の会の演奏は終り、
また皆さんでお片付けに取り掛かります。













「今日は本当にお疲れ様でございました」と、
宗家先生が尺八の諸先生にご挨拶致します。





また本日は淀の会のメンバーのご主人様にも、
大変お世話になりました。
ありがとうございました。










帰りのバスの中では皆さん、お疲れを見せる様子もなく、
頂いた『お月見団子』を大変美味しく頂戴致しました。





今日はとても暑い一日で
冷えたビールも最高に美味しく頂きました。



そして淀の会メンバーからの提案で、
【砂山&叱られて】の歌を、
みんなで帰りのバスの中で熱唱致しました♪





予定通りに堺に到着致しましたのが、夕方の6時でした。

今日の演奏会に運び出した楽器類の
後片付けを最後に済ませ、
一日を無事に終える事が出来ました。

最後の最後まで、楽器の移動にお力をお貸し下さいました
お竹の先生方には、お礼を申し上げます。

また妙見山関係者の皆様にも、
色々とお心遣いを頂戴致しまして有難うございました。

来年もまた星嶺の塔で演奏をさせて頂ける事を願い、
今後とも芸に励んで参りたいと思います。
今日は1日大変お疲れ様でございました。

 


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